【予言】シドニアの騎士は絶対3期あるし、BLAME!もTVシリーズ化する。
初めまして。
最近、日本のアニメ業界に新風を巻き起こしている作品がある。
それが、シドニアの騎士だ。
ひとまずは映像を御覧いただこう。
『劇場版 シドニアの騎士』本予告 Knights of Sidonia The Movie Main PV ...
いかがだっただろうか?
ハイクオリティな映像と圧巻の音響を感じられたのではないだろうか。
実はこの作品、そのほとんどが3DCGで作られている。
そして、現在2期までアニメが放映されているが、3期の製作はまだ発表されていない。
だが、断言する。
シドニアの騎士は絶対に3期がある、と。
ついでに、先日劇場版の製作が発表されたBLAME!にTVシリーズがあるだろうということも断言しておこう。
シドニアの騎士という作品
月刊アフタヌーンに2009年6月号から2015年11月号まで連載された。
全15巻で完結したばかりの作品である。
TVアニメは2014年4月から第1期が、翌年2015年4月には第2期が放映され、3DCGによる圧巻のクオリティで話題となった。
製作は、これまでアメリカ市場向けの作品を多く手がけてきたポリゴン・ピクチュアズである。
この作品の特徴とも言えるのが、一見2Dのアニメにも見間違えてしまうようなハイクオリティな3DCGである。こういったCGのことをセルルックCGと呼び、2Dアニメになじみのある我々日本人にとっても受け入れやすい絵柄となっている。
ちなみにキャラクターやロボットをはじめとしてほとんどが3DCGで作成されているが、アニメ感を強く出すために背景などを2Dで描写しているところもある。
そのため。厳密に言えば"フル"CGではないので悪しからず。
この作品の面白いところを語るときりがないので、そこは他のメディアに譲るとして、本記事では作品展開における戦略に注目してゆきたい。
さて、この作品、現時点(2015年11月29日)では第3期の製作は発表されていない。
だが、この先間違いなく3期の製作が発表されるだろう。というかもう作ってると思う。
なぜそんなことが言えるのか。その理由は、3DCGアニメーションの特性にあると考える。
3DCGは、長期運用するとコストがどんどん安くなっていく
3DCGでアニメーションを作るには、まず「モデル」というものを作らなければならない。モデルとは、コンピュータ内の仮想空間に配置することのできる物体のことで、建物や小道具からキャラクターまで、画面内に映るすべてのものはモデルである。
3DCGアニメでは、これらのモデルを人形劇のように動かすことによって動きを作り、アニメーションを表現している。したがって、一度モデルを作ってしまえばあとはそれに動きをつけるだけでアニメを作ることができるのである(シーンによってモデルが調整されることはあるが)。
しかし、このモデルを作る作業、いわゆるモデリング作業は非常に時間と労力を必要とする作業である。どの角度から見ても破綻の内容に作らなければならず、アップにも耐えうるようにディティールも細かくしなければならないため、非常にコストがかかるのだ。
このモデリングに掛かるコストを低減させるのは、そのモデルを長期的に運用してゆくことである。現実世界での設備投資と同じように、長期運用をすることで次第に減価償却されてゆく。したがって、長く長くシリーズを続けてゆく方が、どんどん利益率がよくなっていくのである。
シドニアははじめから3期製作されることを前提としていた
上記の3DCGの特性は、1クール13話程度で終わってしまう深夜アニメには向いていないと言えるだろう。だが、人気が出れば2期、3期と製作されることもある。
それならば、はじめから長期運用を前提に大胆な初期投資を行うことで高クオリティな作品を生み出し、人気を得ることで2期、3期へとつなげてゆこうという発想である。
言葉にすれば簡単だが、かなり大胆な戦略である。だが現実にシドニアの騎士はその高いクオリティから人気を博しており、3期を熱望する声も多い。完全に戦略勝ちといえりだろう。
もちろん長期運用の理由はモデリングに関することだけではないと思う。
どうやら海外展開も前提に作品作りを行っていた節があるし、世界規模で資金回収をしていくつもりであったようでもある。
だが最も注目すべきなのは制作会社であるポリゴンピクチュアズにとっては初の深夜アニメ枠での放送であるという点である。おそらく、日本の未来のクライアントにアピールしつつ、購買力のある青年層へのプロモーションを狙った行為だ。これまで進出してこなかった分野に堂々の参入を果たすことで、次のビジネスにつなげるとともに新たな顧客を獲得するという寸法である。
この2点を達成するためには、高いクオリティの作品を作るほかない。だが、深夜アニメの枠ではどうにもコストが回収できそうにない。ならば2期、3期と長期で運用していけばペイできるのではないか。そうした思惑から、大きな初期投資をしつつも、それを長期間で回収するという戦略に出たのだろう。
このことこそが、シドニアの騎士の作品展開の面白さであると思う。
是非とも読者の皆様にも感じていただきたい。
BLAME!も長期運用が前提か?
ここまでシドニアの騎士について取り上げてきたが、先日、ポリゴンピクチュアズの次回作が発表された。
それは、BLAME!という作品の映画化である。
BLAME!はシドニアの騎士と同じく原作が弐瓶勉氏であり、シドニアの騎士の2期でも劇中劇として登場している。
思えばこれは伏線だったのかもしれない。
シドニアの騎士と同様の資金回収方式をとるのだとすれば、間違いなく劇場版1作品で終わるということはないだろう。
すでに主人公のモデリングは終了しているため、その時点でも若干コストを節約できている。
これらのことから、BLAME!もTVシリーズが計画されていると考えるのが妥当だろう。早くも続報が待ち遠しい。
最後に
シドニアの騎士3期やBLAME!TVシリーズの実現可能性についてご理解いただけただろうか。
正直自分でもあまりうまい文章が書けたようには思えないが、今後回数を重ねていく上で可能な限りブラッシュアップしていけたらと思う。
拙い文章を読んでくれた読者の方々に、最大限の感謝を。
そして、もし今回の予言が的中していたら、改めて読み返していただければ幸いだ。
今後ともシドニアの騎士とBLAME!の動向には要チェックだ。
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